活版印刷の手順 まず、デザインされたデータを亜鉛板にします。
「古き良き時代を引継ぐ
あなたの町の印刷屋さん」
という版なのですが、この文字金で印刷したいので墨はんとは別に作成しました。
活版印刷の版はみなさんが持っている三文判に似ています。が、平面を彫るのでなく亜鉛を腐食させ印刷部分以外を落とします。そして三文判同様画線部は逆さです。

金で「古き良き時代を引継ぐ
あなたの町の印刷屋さん」
と印刷されました。
次に社名や、住所、電話や氏名などを墨で印刷したいので墨専用の版を亜鉛版で作成しました。

さきほど金を印刷した用紙に墨版で印刷します。このときインキのついたローラーは金を洗い、次に使いたい墨のインキに変えます。みなさんが、家庭で使うインクジェットは洗う必要がないのでとても便利ですよね（たまにインク詰りますけどネ）
さて2色目の墨が印刷されました。簡単に印刷しているわけでなく、版胴、用紙（圧さや紙質）、圧胴の3つとインキの練り具合がマッチしてはじめて印刷ができるので熟練された職人技が必要です。
次にこの名刺は活版の特徴を出したかったのでインキを付けずに印刷してみました。「空押し」というやつです。圧だけを使って紙に凹みをつけます。

ん〜　良い感じ！とひとり満足！
これで、金、墨、空押しの3色印刷のできあがり！下のフォトが実際の弊社の名刺です。